Noor Jahan Puza Cheri
今年一番優しくなれる、ベンガル映画。
あまりに切なすぎるエンドに、きっと涙する。
☆基本情報
製作:バングラデシュ
公開年:2018年2月16日
バレンタインデーの週末に合わせて公開。
主演:Adrit Roy, Puja Cherry
その他:「Sairat」という大ヒットしたマラーティー映画のリメイクです。あー‼知りたくなかった‼ついに純バングラデシュ映画もここまでクオリティーをあげたか!と感動したのに…
☆ストーリー
権力者のお嬢様 Jahaanが、がり勉優秀な男の子 Noorに恋をしたところから、運命の歯車が回り始めます。しかし、面白いのは、そこに、バングラデシュのコレッジ構内の選挙が絡んでくるところです。若者の政治離れが進む日本じゃ想像もできない映画です。
Noorのほうは、最初は選挙に全く興味がありませんでした。ですが、Jahaanの「どうしても学内選挙に負けたい」という頼みに動かされるようにして、相手側の党について戦うことになりました。持ち前の頭脳を生かして見事、勝利を収めたJahaan。そこから、二人の距離はどんどん縮まっていきます。困難を乗り越えながら、愛をはぐくむ二人。
しかし、そこにNoorの母親が立ちふさがります。いつだって、若い二人の恋が乗り越えなければならないのは、親なのかも…⁉
その後、人生というレールを転がり落ちていく二人。愛ってなんだ。愛だけあれば、本当に本当に幸せなのか?
☆見どころ&感想
★★★★★
映像がきれい。なんか、映画が本当に優しくなれる舞台なのです。二人が愛を確かめ合うちょっとさびれたモスクも、色味も、BGMもやさしい。バレンタインデーに意を決してバラを送る場所も、すっごくすてき。
あと、女の子側からの恋を描くベンガル映画はあまり見たことがなかったので、とってもキュンキュンきました。頭脳明晰な男の子が、恋愛にはヘタレ。対するお嬢様は、ツンデレで強気。ハグしちゃうのも、キスしちゃうのも、もちろん女の子から。この設定も定番だけど、おいしいストーリーです。
でも、それだけじゃない。きれいに描かれるのは、前半1時間だけです。そこからは、怒涛の不幸が押し寄せます。自分で生きていくってこんなに大変なんだ。若者たちが陥りがちな、「生活」という軸が見えていないいわば盲目の恋の行き着く先。それは…。ところどころで、英語字幕があるので、わかりやすいかも。
♡ベンガル語フレーズ♡
keno eka?
-…eka bolchi tai eka!
「なんで僕一人じゃなきゃいけないの?」
「…私が一人で来てっていったら、一人で来てよ!」
☆おまけ☆
恋が実ってうれしすぎて海で転げまわっちゃうNoor。感情表現が激しい(笑)
☆おまけ2☆
バングラデシュのカカシ。ちょっと怖め。
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